ちょっと不思議な体験

ちょっと不思議な体験

猫に関する2chのスレやまとめサイトで不思議な体験話を読んでいたら、そういえば私は猫の幽霊体験をしていたのを思い出した。

信じる、信じないはあなた次第ってことでちょっと書いてみる。

その1. 猫がちょこんと座っているよ

独身時代に一人暮らしをしていたマンションのリビングで、当時付き合っていた彼氏(現夫)に言われたこと。

「車の免許を取ったばかりの頃、運転中に交通事故にあった猫を見て可哀想と思ったことあったでしょう。その子がそこにちょこんと座っているよ」

ペット不可のマンションのため猫を飼っていない。だから猫がいるはずのない部屋に、猫(幽霊)がちょこんと座っているという。私には見えないけれど。

しかし、夫のいうようなことは確かにあった。

はねられた直後か、血は出ておらず真っ白な猫が道路のまん中にこちらを向いて倒れていて、ちょうど車でまたぐかっこうになった。

目が合ってしまい、可哀想と思うより「うわっ!」って驚いただけだったけど、それは確かに車の免許を取ってすぐの頃だった。

その2. 布団の中に入ってきた

ななを飼ってまだ間もない頃、毎日が「猫、ねこ、ネコ〜」とちょっとご機嫌だった。

そんなある日、寝ていると枕元に小さな気配。

あれ?ななは居間のはず。

夜寝る時に寝室はななを出入り禁止にしていて、なながいるはずがないのに小さな動物の気配。

あれ?子猫?と、目を瞑ったまま頭の右横にいる気配に意識を集中すると、トトっと胸の上に乗ってきた。胸の上に乗ってきたと思ったらすぐに降り、頭をぐるっと回りまた頭の右側へ。

胸を踏まれた感触が小さくて軽くて、まさに子猫に踏まれた感じ。

やっぱり子猫だと思った瞬間、その小さな気配が胸元からスっ!と布団の中に入ってきた。小さな気配が布団の中に入ると寒気がし、体がブルッと震えると同時にそのまま眠りに落ちてしまった。

寝室の戸は木製の引き戸で猫が自力で開けることはできない。朝目が覚めると当然寝室の戸はしまっていてななが入ってきた様子はなく、ちゃんと居間にいた。

小さいうちに命を落としてしまった猫が「猫、ねこ、ネコ〜」とご機嫌な私の事を感じて、甘えたくてやってきたのかな、なんて思っている。

その3. キッチンを横切った

Occupation

うちは賃貸の1階で、玄関を開けると左手にバス・トイレ、右手に部屋が一つ、その奥にダイニングキッチンとリビングというか居間にしている和室と部屋がもう一つある。アパート・マンションによくあるような3DKの間取り。

ななが来てから数年経ったある夏の日、空気の入れ替えをしたくて居間の窓を開けてから寝室の窓と寝室の押入れを開けた。押入れの中にななが入り込んでは困るので、寝室の戸はななが入ってこられないようにほんの隙間程度に開けておくつもりだった。

だがしかし、部屋から出ようとした瞬間、待ってました!とばかりにななが足の間をすり抜けて押入れの中に入ってしまった。引っ張り出そうにも奥に逃げんこんでしまったので、仕方がない、しばらく放っておいたら出てくるだろうと寝室の戸も開け放ってそのままにしていた。

数時間経った夕方、晩ご飯の支度をしようとお米を研いでいたら、タタタッ!となながキッチンを通りぬけ居間に。

ななはよく網戸越しに野良猫とケンカをしていたので、この勢いで走っていったということはまたケンカかと、隣り近所に迷惑をかけるといけないので慌てて窓を閉めようとしたらなながいない。

あれ?

居間の隣りの部屋にもいない。

あれ?どこに行った?と寝室の押入れの中を覗いてみたらいる。

何?とでも言っているような、キョトンと不思議そうな顔をしている。

いや、確かに走って居間に行ったじゃん。

えっと、よその猫、しかも幽霊が走ってどこかに消えちゃったということか。

うん、まぁ、そういうこともあるかもしれない。うん。

* * *

猫は祟るなんて聞くけれど、怖い思いをした訳じゃないのでこんなこともありましたっていうだけ。

あ、でも、妙に人懐っこい野良猫たちがうちの専用庭部分で遊び、物干しの所でくつろぎまくっていて、もううちの外猫状態。そういう意味では祟られているのかもしれない。

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